ここ数年、世界中で地球の温暖化が問題になっています。
地球の表面温度は、もともと昼間の日射で地表に蓄えられた太陽の熱が、夜間に放射冷却で宇宙へ逃げることでバランスを保っています。
ところが、経済活動の発展により発電所や工場などで石油燃料の燃焼が増えると、大気中の温暖化ガスと呼ばれるCO2濃度が上昇し、これが地球を布団のように包み込むことで、夜間の冷却が減り徐々に地球表面の温度が上昇して行くと言われています。
事実、産業革命の時期(≒100年前)までずっと280ppm程度で推移していた地球の平均CO2濃度は、以降の急速な経済発展により加速度的に増加し現在では380ppm程度にまで上昇しているようです。
地球の平均気温もこの50年ほどの間で急激に上昇しており、このままの経済成長が続く場合21世紀の気温は更に3〜4℃以上高くなると推測する調査もあります。その程度ならどうって事ないと私は思いましたが、限られた地域での季節変動ではなく、地球の平均温度で3〜4℃も上昇すると陸地は灼熱地獄のようになるとの事で話は全然違うようです。
温暖化が進むとどんなことになるかというと、まず思いつくのが、「海面の上昇」です。

地球温暖化に伴う海面の上昇は、南極などの氷河や氷床の崩壊や融解が原因で、北極の氷のように海に浮かんでいる氷が溶けても水面は上昇しません。
南極の氷床やグリーンランドの雪の堆積面積はここ数年で20%も減少したと言われています。これらの影響でこの100年間で平均海面水位は17cmも上昇しました。海抜の低い島や国は陸地が減り、今すでに大変なことになっています。
また気温の上昇による海水の体積増加も海面上昇の一因になっています。
次に考えられるのが、異常気象による水不足や干ばつ・砂漠化による食料不足です。
水や食料の不足は人間にとって死活問題であり、奪い合いによる戦争が増加するのは必至と言われています。(セミナーで聞いた話ですが、各国の軍隊では温暖化による紛争の危険性予測をすでに行なっているとの事です)
また世界に異常気象をもたらすエルニーニョ現象なども地球温暖化との関連が指摘されています。
そんな事で、今世界中で地球温暖化防止の必要性が叫ばれていますが、景気後退と各国の思惑の相違により、昨年12月に南ア・ダーバンで開かれたCOP17でも世界がひとつになって温暖化防止に取り組むという枠組みには至っていません。特に今の日本では東北大震災の復興と原子力発電の停滞などから京都議定書の約束を守る事すら到底難しい状況で先行きの明かりは見えていません。
ちょっと話がそれますが、地球の温暖化は人類が排出する温暖化ガスの増加が原因ではないという説が少数ではありますが一部で言われています。現在の温暖化は地球の長い時間の中での「ゆらぎ」の様なもので、CO2が原因ではなく、むしろ太陽の活動(黒点の増減など)や距離などに関連しているのではないか?などという説です。
例えば氷河に閉じ込められている古代の気泡を調べたところ、CO2濃度は現在よりもかなり高かったと予想されたが、気温は温暖ではなかったなどという研究もあったようです。
しかしながらCO2濃度の上昇を温暖化の原因とする現在の説は、

世界中の地球物理学者などがそれぞれ別個にスーパーコンピューターなどを使ったレベルの高い研究をした結果であり、まず間違いないと思われています。
またCO2の増加は地球が広いため進行は徐々に進みます。このため例えばいま急にCO2の排出を0にしたとしてもCO2の増加は慣性がついているのですぐにはストップしません。
地球温暖化の進行にはポイントオブノーリターンという節目があり、これを通りすぎると地球の温暖化を止める事ができなくなり、灼熱地獄へまっしぐらという事になるという説もあります。
地球温暖化の防止が待ったなしと言われているのはこのようなことも関係がありそうです。
なんだか難しくてよくわからない地球温暖化問題ですが、地球にとって重要な問題であることは間違いないので、身近な生活の中でできるだけ無駄なエネルギーを使わないようにする事が唯一私たちにできる温暖化防止対策だと言えるでしょう。これからは空調・照明電力の節約や、車の運転でもエコ運転を心がけるなど、小さな事の積み重ねが大事になると思います。
by a-bann