小規模事業所コミュニティの省エネ推進支援モデル事業(平成25年度)

平成25年度

エリアレポート(大田区)

 

 

大田区では、『大森法人会』がモデル地区として参加しました。

 

「法人会」は、中小企業を対象とした非営利団体組織で、税務署の管轄地域毎に社団法人として存在している団体です。健全経営のための税金に関する情報提供を中心に、地域社会貢献にも寄与しています。公益社団法人 大森法人会は町工場も多いエリアで会員数は2,000社。コスト削減につながる省エネルギーの取組に力を入れています。

 

8月の盛夏に省エネ診断と電力使用状況の計測を実施しました。

 

参加事業者(4事業者)

 

 

大森法人会

 

木村製作所

 

 

 

 

オズタック

大志技研

 

大森法人会エリア総括

 

会員企業で構成する環境委員会を中心に、早くから省エネルギーに取り組んでおり、「東京都地球温暖化対策報告書制度」のほか、「エコアクション21」認証取得にも力を入れているため、今回訪問した4事業者とも、エネルギー使用量の管理や、省エネ対策を積極的に実施していました。

 

すでに取り組まれている対策と提案した対策を下記に抜粋してご紹介します。

 

すでに取り組まれている対策

照明:タスク&アンビエント

 

高い照度が必要な場所は局部(タスク)照明を設置し、作業を行う場所(手元部分)のみを明るくしていました。局部(タスク)照明は、天井取付器具等全体を明るくする照明の間引き点灯や、ダウンライト等の調光により、照度を低下させた場合も有効な対策です。

 


 

照明:器具へのプルスチッチ設置

個別の照明器具にプルスイッチを改造増設し、作業エリアを限定して点灯管理していました。

 


 

家庭でもできる対策:グリーンカーテン

 

夏の強い日差しが窓を通して室内へ入り込むのを遮り、空調負荷の低減などに貢献します。

 

 

その他の設置効果
・建築物外壁の蓄熱の軽減
・植物の気化熱による周囲の温度の抑制
・植物の光合成による二酸化炭素の吸収
・紫外線、急激な温度変化による外壁劣化の軽減
・植物の観賞や果実の収穫

 

提案した主な対策事例

空調機:室外機の冷媒配管の保温修繕

屋上のガスヒートポンプ空調室外機(2台)の冷媒配管接続部の保温材が一部劣化しているため、補修を行うことで効率が改善します。

 

 


空調室外機の冷媒配管接続部保温材劣化の写真

 

削減効果 年間消費ガス削減量 233m3/年 改修費用 40千円
年間削減金額 31.6千円/年 単純回収年数 1.3年
CO2削減量 0.53t-CO2/年

 

空調機:空調温度の省エネ設定の徹底

夏季、二ヵ所ある空調機の冷房設定温度が25℃と26℃となっていたため、室温を考慮しながら28℃程度に緩和することで空調機電力が削減できました。

 

削減効果 年間消費電力削減量 973 kWh/年
年間削減金額 16.1千円/年
CO2削減量 0.37t-CO2/年

 

診断時と改善提案後で、冷房温度と空調機消費電力の分布傾向に変化が現れました。


 

下記のグラフは、8月17日(土)~8月23日(金) 時刻別温湿度計測結果です。
空調機運転時に気温と湿度が低下していることがわかります。

 

 

下記のグラフは、8月9日(金)と8月20日(火)の 時刻別温湿度計測結果比較です。8月19日(月)の改善提案の前後で空調機運転時の気温が平均で0.7℃上昇しています。

 

 

CO2削減量

 

※3事業所について省エネ診断後の直接的なCO2削減量(実績値)

3.45 t-CO2/年(削減率9.98%)

 

*直接的なCO2削減量は、診断実施全4事業所の内、診断後の電気・ガスの使用量のお知らせを提出した3事業所の数値のみで算出した。

*CO2排出係数は、「総量排出義務と排出量取引制度における特定温室効果ガス排出量算定ガイドライン(東京都)平成25年3月版」より、電気:0.382㎏-CO2/kWh 都市ガス:2.28㎏-CO2/m2を使用して算出した。

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