小規模事業所コミュニティの省エネ推進支援モデル事業
エリアレポート(板橋区・遊座大山商店街)
エリアレポート(板橋区・遊座大山商店街)
板橋区では、『遊座大山商店街』がモデル地区として参加しました。
遊座大山商店街は、東武東上線大山駅から山手通りを結ぶ東西550mのメイン通りにあり、約180店舗が軒を連ねます。平成20年に国内で初めて街路灯にLEDを導入するなど、環境意識の高い商店街です。
主に8月の終わりから10月はじめにかけて省エネ診断と電力使用状況の計測を実施しました。
遊座大山商店街エリア総括
今回省エネ診断を実施した13事業者については、省エネをエネルギーコストの削減と認識し、積極的に取り組んでいることが窺えました。
およそ半数は高効率型の照明(主にLED)を採用しており、3割が空調機を更新していました。
すでに取り組まれている対策と提案した対策を下記に抜粋してご紹介します。
すでに取り組まれている対策
オープンショーケース:ナイトカバーの使用
夜間、ナイトカバーを使用し、オープンショーケースの保冷を実施していました。ナイトカバーの使用で冷気の漏れを防ぐことにより、年間消費電力を約5%程度削減できるほか、防塵のメリットもあります。
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ナイトカバー使用の例 | |
ガス給湯器:高効率給湯器の使用
お湯を多く使用する飲食店で高効率給湯器(エコジョーズ)を採用している事業所がありました。
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提案した主な対策事例
空調機:室外機の運転効率改善
エアコンの室外機周辺に荷物が置かれている場合、室外機の周辺温度が高くなり、運転効率が悪化することで余計に電力を消費します。室外機周辺の荷物を撤去することで運転効率が改善します。
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削減効果 | 年間消費電力削減量 | 63kWh/年 |
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年間削減金額 | 1.7千円/年 | |
CO2削減量 | 0.03t-CO2/年 |
自動販売機:省エネ型自動販売機に更新
缶・ボトル飲料自販機の年間消費電力量は804kWh/年(2013年度現在)に削減されています。銘板を見て、年間消費電力量を確認し、ベンダーに更新を依頼しましょう。
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削減効果 | 年間消費電力削減量 | 696kWh/年 |
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年間削減金額 | 18.8千円/年 | |
CO2削減量 | 0.37t-CO2/年 |
照明:誘導灯器具をLEDタイプに更新
誘導灯は24時間点灯しています。従来型蛍光灯タイプの誘導灯を使用している場合、LEDタイプの誘導灯に更新すると、消費電力を大幅に削減できます。
{(4灯×27W)+(1灯×15W)}×8,760h/年=1,077kWh/年 |
{(4灯×3.6W)+(1灯×2.6W)}×8,760h/年=149kWh/年 |
削減効果 | 年間消費電力削減量 | 928.6 kWh/年 | 改修費用 | 236.6千円 |
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年間削減金額 | 25.1千円/年 | 単純回収年数 | 9.4年 | |
CO2削減量 | 0.49t-CO2/年 | |
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ほかにもご提案した対策があります。こちらの省エネ対策リーフレットをご覧ください。
CO2削減量
▲2.03 t-CO2/年(削減率▲1.75%) ※7事業所について省エネ診断後の直接的なCO2削減量(実績値)
<参考値となる事業所(注)を除いた場合> 4.30 t-CO2/年(削減率8.43%)
(注) 参考値となる事業所:ビル所有者より使用面積按分によりエネルギー使用量を請求されているため、昨年度との単純な比較が困難である。
*直接的なCO2削減量は、診断実施全13事業所の内、診断後の電気・ガスの使用量のお知らせを提出した7事業所の数値のみで算出した。
*CO2排出係数は、CO2排出係数は、「平成26年度 地域での連携事業体によるCO2削減促進事業 事業実施のためのガイドライン」19pより、「温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度」を参照し、電気は「電気事業者別のCO2排出係数(2012年度実績)/平成25年12月19日公表」東京電力の実排出係数: 0.000525t-CO2/kWhを採用。都市ガスは、「算定・報告・公表制度における算定方法・排出係数一覧」(参考1)燃料の使用に関する排出係数(別表1×別表2×(44/12)):2.23t-CO2/1,000Nm3を使用して算出した。※都市ガスの排出係数は、発熱量として44.8GJ/1,000Nm3を用いた場合の値
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