地球温暖化の現状

地球温暖化の原因

 

 私たちが生活している地球には、太陽からの光(熱エネルギー)が海や陸に降り注いでいます。地球は太陽からのエネルギーで暖められるとともに、地球からも宇宙に熱を放出しています。

 

 太陽からの熱の一部を吸収し、地表から熱を逃がさない役目をしているのが、温室効果ガスです。温室効果ガスには、化石燃料(石油・石炭など)の燃焼などで発生する二酸化炭素(CO2)などがあります。現在の地球の平均気温は14℃前後ですが、この温室効果ガスが全く存在しなければ、太陽からの熱が全て宇宙に放出されてしまうため、地球の平均気温は今よりずっと低いマイナス19℃になると言われています。温室効果ガスは、地球を温かく保つ役割を果たし、私たちが住みやすい環境を作っているのです。

 

 しかし、産業革命以降、人間が石油や石炭等の化石燃料を大量に燃やして使用してきたことで、大気中に二酸化炭素などの温室効果ガスが増え続け、これまで宇宙に放出されていた熱が地表でさらに吸収され、気温が上昇しています。これが地球温暖化の原因です。

 ちなみに、日本の過去100年間の平均気温は1.2℃上昇し、今世紀末には、20世紀末と比較してさらに最大で3.4℃~5.4℃上昇すると予測されています。

 

 

地球温暖化がもたらすもの

 

 地球温暖化というと、気温が高くなってしまうことだけをイメージするかもしれませんが、あるところでは雨の降り方が極端になったり、またあるところでは乾燥傾向になったり、更には海面上昇といった海の変化など、気候への様々な変化が、環境に悪影響を及ぼすと考えられています。

 

環境省:2100年未来の天気予報・夏

環境省:2100年未来の天気予報・冬

 

 

① 海面の上昇

温暖化によって、南極や北極にある氷河の氷解や海水の体積の膨張が引き起り、海面の水位が上昇しています。低い場所にある土地や小さな島は水没してしまうことが懸念されており、日本では東京都心など沿岸にある多くの都市が水没の危機に晒されることになります。

 

② 気象災害の頻発

大雨などの異常気象の増加により、土砂災害や水害の発生頻度が増えていく一方で、年間降水日数の減少により、干ばつによる水不足が深刻な被害を及ぼします。その結果、穀物の収穫量や家畜の生産性が下がり、食料供給にも多大な影響が発生します。

 

③ 健康被害

温暖化による気温上昇は、熱中症による被害を拡大させると考えられています。2018年7月には、観測史上初めて東京で40℃を超える気温を記録しました。

また、温暖化の影響により、蚊に刺されることで高熱が出るマラリアなど、熱帯地方特有の感染症が日本でも流行する恐れがあります。更に、食料不足によって飢餓に苦しむ人口が拡大するため、体力や免疫力の低下により病気にかかりやすくなる人が増えていきます。

 

④ 生態系の破壊

ホッキョクグマやウミガメ、サンゴなど野生のさまざまな生物が地球温暖化によって絶滅の危機に瀕しています。また、植物も気候の変化に対応できないものは絶滅する恐れがあります。その場合、その植物を食べて生きていた動物たちも行き場を失うことになります。

 

 

「地球温暖化を防ぐ=温室効果ガスを減らす」目指したいのは“二酸化炭素排出実質ゼロ”

 

2019年5月、都は平均気温の上昇を1.5℃に抑えることを追求し、2050年に、CO2排出実質ゼロに貢献する「ゼロエミッション東京」を実現することを宣言しました。

実質ゼロとは、「二酸化炭素排出量から回収量(吸収量と除去量)を差し引いた合計をゼロにする」ことを意味します。つまり、排出を完全にゼロに抑えることは現実的に難しいため、排出せざるを得なかった分については同じ量を「回収」(「吸収」または「除去」)することで、差し引きゼロ、“実質ゼロ”を目指しましょう、ということです。

当センターは、東京における地球温暖化防止活動の拠点として、東京都や区市町村等と連携して地球温暖化防止活動の普及啓発に取り組むとともに、都民や中小事業者の皆様の地球温暖化防止の取組や省エネ対策を支援し、ゼロエミッション東京の実現に取り組んでいます。

 

 

私たちにできること

 

① 省エネ(エネルギーの使用量を減らす)

まずできることは、エネルギー消費量(使用量)を減らすこと(省エネ)です。節電などがすぐに思いつくかもしれませんが、エネルギー効率の高い機器に更新することでエネルギー消費を抑えることが出来ます。

 

 

② 再エネ(使用するエネルギーを変える)

省エネと同時に、私たちが使用するエネルギーをつくる際の二酸化炭素の排出量を減らすことも必要です。化石燃料を用いた火力発電では二酸化炭素を排出しますが、太陽光などの再生可能エネルギーにより生じた電気は、二酸化炭素を排出しない環境性の高い電気です。環境性の高い電気を積極的に選択することで、再エネの普及拡大や二酸化炭素の排出量の抑制が期待できます。