事例で知る「燃費のいい家」

【最新物件リサーチ】快適な暮らしを叶える“燃費のいい賃貸”とは?

太陽光パネルを設置したり、断熱性能を高めたりすることで、光熱費を抑えながら一年中快適に暮らせる「燃費のいい家」。戸建てでないと実現できないというイメージがあるかもしれませんが、昨今では賃貸物件でも少しずつ増えてきています。今回は、東京都心を中心に事業を展開する住宅メーカー・株式会社参創ハウテックの須藤希さんに、賃貸で「燃費のいい家」を選ぶメリットを聞きました。

参創ハウテックの須藤さんが、燃費のいい賃貸住宅を紹介

若い世代は高断熱が当たり前

須藤さんによると、賃貸物件を選ぶ際に燃費のよさを気にする人は増えているのだそう。「住宅の断熱性能に関する基準は、1999年以降段階的に見直され、年々高い水準が求められるようになってきました。こうした住まいで育った若い世代ほど、高断熱であることが当たり前になっていて、逆に断熱性能が低いことは欠点だと感じやすいという傾向が強まっています」。さらに、住まいの省エネ性能を示すラベル表示が義務化されたことで、燃費性能の向上に取り組むオーナーが増えているそうです。

今回紹介いただいた物件では、壁や天井に十分な断熱材を施し、窓ガラスを二重にし、高性能サッシを取り入れることで、室内を快適に保ちます。

“燃費のいい賃貸”は室内を快適に保ち、光熱費削減や防災面でもメリットがある

実は須藤さん自身も、燃費のいい賃貸物件に入居しているとのこと。「築40年の実家とは違って、暑さや寒さに対するストレスをほとんど感じません。室温が外気に影響されづらいので、起床や帰宅にあわせて冷暖房のタイマーを設定することもなくなりました」。

燃費の良さ 判断するには窓に注目!

室温は、健康にも大きく影響します。世界保健機構(WHO)は寒さによる健康被害を防ぐため、冬は室内の気温を18度以上に保つことを勧告しています。「血圧や睡眠の質にも影響するといわれています。私の場合は今の住まいに入居してから、寒さによる肩のこわばりを感じにくくなりました。今後の住まい選びでは、燃費のよさは欠かせない条件になりそうです」。

“燃費のいい賃貸”は室内を快適に保ち、光熱費削減効果も高い。

もちろん、従来の物件と比べて光熱費を抑えられるのも、燃費のいい家のメリット。「LED照明や節湯ができる水栓、高性能の給湯器やエアコンなど、省エネルギーに配慮した設備が備わっていれば、光熱費をさらに削減できます」。加えて、太陽光パネルが設置され、発電した電気を入居者が使用できる物件を選べば、より効果が実感できます。「各戸に電気を分配していなくても、発電した電力を共用の非常用電源として停電時に利用できることもあります。災害時に役立つ仕組みが整えられているケースが多いことも、こうした物件の特徴といえるでしょう」。

しかし、賃貸物件を選ぶ際、燃費の良さ(住宅の環境性能)について不動産会社から詳しい説明を受けられないこともあります。どのような点を見て判断すればよいのでしょうか。「確認してほしいのが窓です。ガラスが二重になっていることに加え、室内側がアルミではなく樹脂製のサッシを採用していれば、燃費のいい住まいである可能性が高いといえます」。また、不動産会社に相談し、可能であれば内見の数時間前(6〜8時間前)に冷暖房の電源が切れるようにしてもらうのもよいでしょう。「到着後に外気温との差がどの程度あるかを確認してみてください」。賃貸物件でも燃費のいい家が広がりつつある今、ぜひこうしたポイントを参考にして住まいを選んでみてはいかがでしょうか。

撮影協力:株式会社参創ハウテック