太陽光発電システムとは

太陽光発電システムとは、太陽光のエネルギーを利用して発電するシステムのことです。家庭用の太陽光発電システムの場合、発電した電気は家庭内で使用する事ができ、使用しきれず余った分は電力会社へ売ることができます。

太陽光発電の基本的な仕組みと周辺機器

① 太陽光パネル(太陽電池モジュール)

太陽光を受けて直流電力を発電します。発生する電力の大きさ(出力)は「W:ワット」「kW:キロワット」(kW=1000W)という単位で表されます。

例えば、200Wのパネルを15枚使用した場合の総出力は、200×15=3000W=3kWとなります。総出力のことを太陽電池の「設置容量」あるいは単に「容量」とも言います。

「太陽電池」と呼ばれていますが電気を貯めておくことはできず、電気を貯める場合には別途、電気を貯めるための蓄電池が必要になります。夜間は発電することができません。また、雨の日は家庭で利用するのに必要な電力が得られないことがあります。

② 接続箱

太陽光パネルとパネルをつないだ配線をこの箱の中で1本の線にまとめるための装置です。まとめられた配線はパワーコンディショナへつながっており、発電された電気を送ります。

③ パワーコンディショナ(通称“パワコン”)

太陽光パネルが発電する電力は「直流」という方式の電力ですが、発電所から家庭に送られてくる電力は「交流」という方式の電力です。家庭で使用される家電製品の多くは交流電力に対応しています。

パワーコンディショナは、太陽光パネルで発電した直流電力を家庭で使える交流電力に効率的に変換します。朝、明るくなってくると「カチッ」と音がして自動的にスイッチが入り、夕方、暗くなってしばらくすると自動的に停まります。日常的な操作は必要ありません。

④ 分電盤

どこの家にもあるブレーカーボックスです。パワーコンディショナで変換された電気は、この分電盤を通じて家庭内の各コンセントに送られ、電化製品等に使われます。

⑤ 電力量計(電気メーター)

太陽光発電をつける前からついているメーターは「買電」を計測するための電力量計です。太陽光発電を設置すると、もう1つ「売電」の量を計測するための電力量計を設置します。
※太陽光発電の発電量を計測するために、3個目の総発電量メーターを設置する場合もあります。

⑥ カラーモニター

発電状況や消費電力、売電量などを表示する機器です。今この時間の発電量をリアルタイムで確認することができます。
電気の動きが目に見えて分かるため、「節電しよう」という意識が高まるという声が多く聞かれます。

売電について

2012年(平成24年)7月から固定価格買取制度が開始され、太陽光発電で発電した電力は電力会社に一定の価格で一定の期間買い取られる制度ができました。(参考:なっとく!再生可能エネルギー

10kW未満の太陽光発電システムについては、発電した電力のうち家庭で使用せず余った分を電力会社へ売る(=売電)ことができます。10kW以上の太陽光発電システムについては、発電した電力の全量または余剰電力を電力会社へ売ることができます。

家庭の消費電力量と太陽光の発電電力量の推移を朝から夜まで示した曲線グラフ。太陽光発電量は昼にピークとなり、消費電力量は朝と夕方が多くなっている。発電量が消費量を上回る時間帯に生じる余剰電力を売電できることを示している。

また、曇りや雨の日など発電した電力では足りない時、発電できない夜間などは電力会社から従来通り電気を買うことになります。(=買電)この「売電」と「買電」は瞬時に自動的に切り替わりますので、電化製品は安定的に使い続けることができます。

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