第6回 省エネセミナー ~エネルギーマネジメントはコスト削減につながります!~

中小規模事業所向け「第6回 省エネセミナー」 を開催しました。
2013年10月15日(火)、東商ホールにおいて、今年で6回目となる中小規模事業所向け「省エネセミナー(エネルギーマネジメントはコスト削減につながります!)」を開催しました。
台風が接近している中、多くの皆様にご参加いただきありがとうございました。
公益財団法人自然エネルギー財団事務局長に就任した大野輝之氏をお迎えしての基調講演や、芝浦工業大学の村上公哉教授をお迎えしてのエネルギーマネジメントに関する特別講演のほか、「見える化」機器を導入し活用を図っている事業所の具体的な節電・省エネの取組事例発表や、民間企業が提供している「見える化」の内容や東京都の支援策、パネルディスカッションなど、これからの経営課題であるエネルギーマネジメントに役立つ内容で開催しました。
当日発表した資料(PDF)を下記に掲載します。ご活用ください。
開催概要
| タイトル | 「第6回 省エネセミナー」~エネルギーマネジメントはコスト削減につながります!~ |
| 日時 | 平成25年10月15日(火)13時30分~17時30分 |
| 場所 | 東商ホール |
| 主催 | 東京商工会議所 公益財団法人東京都環境公社・東京都地球温暖化防止活動推進センター |
プログラム
| 開会挨拶 | 公益財団法人東京都環境公社 理事長 森 浩志 |
| 第一部 | 基調講演 公益財団法人自然エネルギー財団 事務局長 大野 輝之 氏 「持続可能なエネルギーシステムをめざして」 |
| 第二部 | 特別講演 芝浦工業大学 工学部 建築工学科 教授 村上 公哉 氏 「中小規模ビルの「省エネルギー化」と「見える化」 」 |
| 第三部 | パネルディスカッション/事業所の事例発表 テーマ1 BEMSを活用した省エネ対策を進めるためのポイント テーマ2 外部機関を活用・連携するメリット モデレータ 芝浦工業大学 工学部 建築工学科 教授 村上 公哉 氏 パネリスト 株式会社黒龍堂 執行役員/貸ビル事業部長 間中 昭司 氏 物産不動産株式会社 技術部 環境推進室 室長 義永 秀樹 氏 株式会社日立製作所 インフラシステム社 電力システム本部 |
| 閉会挨拶 | 東京商工会議所 理事・産業政策第二部長 間部 彰成 |
発表資料
第一部
基調講演 持続可能なエネルギーシステムをめざして

大野 輝之 氏
公益財団法人自然エネルギー財団 事務局長
1978年東京大学経済学部卒。翌年東京都入庁。1999年から、東京の環境行政に携わり、特にディーゼル車排出ガス対策や気候変動対策で新たな施策の実現に取組む。2010年7月より3年間、東京都環境局長を務める。2013年8月より現職。
安全安心で低炭素な自然エネルギーを基盤とする社会の構築をめざし政策活動を進めている。
主な著書に『自治体のエネルギー戦略』(岩波新書)など。
第二部
特別講演 中小規模ビルの「省エネルギー化」と「見える化」

村上 公哉 氏
芝浦工業大学 工学部 建築工学科 教授
1991年早稲田大学大学院博士課程修了。2005年より、芝浦工業大学工学部建築工学科教授。
日本建築学会 環境工学委員会幹事、空気調和・衛生工学会 ビル管理システム委員会委員長ほか、国・自治体・学会等の委員を歴任。
建築及び地域の環境エネルギー計画、地域エネルギーシステム、エネルギーマネジメントシステムを専門とする。主な著書に『環境に配慮したまちづくり(共著)』、『都市・地域エネルギーシステム(共著)』など。
第三部
パネルディスカッション/事業所の事例発表
中小規模事業所の省エネルギーに携わり、エネルギーマネジメントシステムを専門とする村上先生がモデレータとなり、実際に省エネルギー対策を実践する事業者のご担当者と、サービスを提供する側の事業者、公的機関として無料の省エネ診断サービスを提供する当センターの技術専門員をパネリストとして、各々の立場から「BEMSを活用した省エネ対策を進めるためのポイント」「外部機関を活用・連携するメリット」について論ずるパネルディスカッションを行いました。

事業所の事例発表
黒龍芝ビル/築40年のテナントビルの省エネ

株式会社黒龍堂
1907年、中国・黒龍江にて黒龍堂病院として設立。現地にて開発した皮膚病の特効薬を日本で「薬効クリーム黒龍」として全国展開し、化粧品総合メーカーへ。その後、ホテル事業、不動産賃貸事業へと多角化。
黒龍芝公園ビルはオフィス用途のテナントビルとして、「東京都地球温暖化対策優秀事業所」「東京の低炭素ビルTOP30」に選出される。
物産ビル/環境不動産に向けた取り組み

事物産不動産株式会社
三井物産の100%子会社。不動産の賃貸借・管理・売買などの事業を展開。「環境方針」の基本理念に“良質な環境不動産とサービスの提供”を掲げ、早くから環境を配慮したビル管理運営に取り組む。2012年10月、本社ビルがLEED-EBOM(既存ビルの性能と管理運営)のプラチナ認証を、国内で初めて取得した。eco検定に社員の8割が合格。
民間企業の支援策
中小テナントビル向けのサービスについて

加藤 裕康 氏
株式会社日立製作所
1982年日立製作所入社。工場JIT、省力化、自動化等の業務に従事。2001年より、環境情報システムの開発・システム構築を担当、その後、省エネルギー情報システムの開発とクラウドサービス事業を開始。2011年震災以降、スマートな電力需要を目指した情報システム及び、省エネコンサルティングを担当し、現在に至る。
東京都の支援策
「見える化」による省エネとBEMSの活用

大西 義人
東京都地球温暖化防止活動推進センター 技術専門員
多年にわたり、空調自動制御設備等の設計・施工に従事。 その後、一般ビル・工場の省エネコンサルタント業務及び省エネ改善施工等のエンジニアリング業務を実施。現在は東京都地球温暖化防止活動推進センターで、ビル・工場の省エネルギー診断、省エネ改善提案等を実施。
過去の省エネセミナー
基調講演

大野 輝之 氏
公益財団法人自然エネルギー財団 事務局長
1978年、東京大学経済学部卒。翌年東京都入庁。
1999年から、東京の環境行政に携わり、特にディーゼル車排出ガス対策や気候変動対策で新たな施策の実現に取組む。2010年7月より3年間、東京都環境局長を務める。2013年8月より現職。
安全安心で低炭素な自然エネルギーを基盤とする社会の構築をめざし政策活動を進めている。
主な著書に『自治体のエネルギー戦略』(岩波新書)など。
特別講演・パネルディスカッションモデレータ

村上 公哉 氏
芝浦工業大学 工学部 建築工学科 教授
1991年、早稲田大学大学院博士課程修了。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学理工学総合研究センター助教授を経て、2005年より、芝浦工業大学工学部建築工学科教授。
建築及び地域の環境エネルギー計画、地域エネルギーシステム、エネルギーマネジメントシステムを専門とする。主な著書に『環境に配慮したまちづくり(共著)』、『都市・地域エネルギーシステム(共著)』など。
平成22~24年度
日本建築学会 都市環境・都市設備運営委員会主査
平成25年度~
日本建築学会 環境工学委員会幹事
平成24年度~
空気調和・衛生工学会 ビル管理システム委員会委員長
平成25年~
一般社団法人 中小既築建築物省エネ化フォーラム理事長
平成23~24年度
福岡市 環境・エネルギー戦略有識者会議委員
平成23年度~
川崎市 川崎駅周辺地区におけるスマートコミュニティ事業委員会副委員長
平成23年度
資源エネルギー庁 まちづくりと一体となった熱エネルギーの有効利用に関する研究会委員
平成24年度~
国土交通省 先導的都市環境形成促進事業評価委員会委員
平成24年~
埼玉県 環境審議会委員、川崎市 環境審議会委員
事例発表事業者・パネルディスカッションパネリスト

間中 昭司 氏
株式会社黒龍堂 執行役員/貸ビル事業部長
青山学院大学・大学院修了。
経営学修士(MBA)、認定ファシリティマネジャー。
1993年、株式会社黒龍堂入社。主に不動産賃貸事業を担当し、現在に至る。
東京駅前八重洲一丁目東地区市街地再開発準備組合監事。香港黒龍堂 董事、蘇州黒龍堂 董事。
【株式会社黒龍堂】
明治40(1907)年、中国・黒龍江にて黒龍堂病院として設立。
現地にて開発した皮膚病の特効薬「黒龍クリーム」を日本で「薬効クリーム黒龍」として全国展開し、化粧品総合メーカーへ。その後、ホテル事業(ホテルグランドシティ)、不動産賃貸事業へと多角化し、今日に至る。
黒龍芝公園ビルはオフィス用途のテナントビルとして、「東京都地球温暖化対策優秀事業所」「東京の低炭素ビルTOP30」に選出される。

義永 秀樹 氏
物産不動産株式会社 技術部 環境推進室 室長
エネルギー管理士、技術士(衛生工学)(総合技術監理)
環境カウンセラー・環境インストラクター(環境省認定)
【物産不動産株式会社】
三井物産の100%子会社。不動産の賃貸借・管理・売買などの事業を展開。
「環境方針」の基本理念に“良質な環境不動産とサービスの提供”を掲げ、早くから環境を配慮したビルの管理運営に取り組む。
2012年10月には、本社ビルが、建物環境評価認証の国際規格であるLEED-EBOM(既存ビルの性能と管理運営)で最高ランクのプラチナ認証を、国内で初めて取得。
また、東京商工会議所主催の環境社会検定(eco検定)に社員の8割が合格し、eco検定推進企業として評価を受ける。
パネルディスカッションパネリスト

加藤 裕康 氏
株式会社日立製作所 インフラシステム社 電力システム本部 社会情報システム部 環境・省エネルギーシステムセンタ 担当部長
エネルギー管理士、技術士(機械)
1982年日立製作所入社。工場JIT、省力化、自動化等の業務に従事。
2001年より、環境情報システムの開発・システム構築を担当。その後、 省エネルギー情報システムの開発とクラウドサービス事業を開始。2011年震災以降、スマートな電力需要を目指した情報システム及び、省エネコンサルティングを担当し、現在に至る。

大西 義人
東京都地球温暖化防止活動推進センター 技術専門員
エネルギー管理士、電気主任技術者
計測・自動制御学会及び空気調和・衛生工学会会員
多年にわたり、空調自動制御設備等の設計・施工に従事。 その後、一般ビル・工場の省エネコンサルタント業務及び省エネ改善施工等のエンジニアリング業務を実施。
現在は東京都地球温暖化防止活動推進センターなどにおいて、ビル・工場の省エネルギー診断、省エネ改善提案等を行っている。

