フィットネスの省エネルギー診断の事例をご紹介しています。具体的な省エネ対策の内容や効果について説明しています。

概要

建物の概要

建物種別 フィットネス施設
延床面積 12,358m²
階数 地上6階
使用エネルギー 電気、都市ガス、上下水道

エネルギーグラフ

CO2排出量の削減効果

247 t-CO2/年 削減

光熱水費の削減効果

13,200,000 円/年 削減

目次

運用改善による省エネ対策

エネルギー管理体制

エネルギー管理体制の構築

削減効果

CO2排出量

74.8 t-CO2/年 削減

光熱水費

5,162,000 円/年 削減

対策概要

下表に該当する対策を実施することにより、右欄に掲げる省エネ効果が得られると言われています。今回は表の1~4を実施し、エネルギー使用量の削減を図ります。

No.設問可能最大省エネ率
1エネルギー管理体制の整備・確立がなされていますか1%
2エネルギー原単位の管理をしていますか1%
3省エネルギーの管理目標を設定していますか1%
4エネルギーデータを記録し活用していますか1%
5機器の定期的な保守・メンテナンスをしていますか1%
合計 5%

空気調和設備

空調設定温度の適正化

削減効果

CO2排出量

28.2 t-CO2/年 削減

光熱水費

1,292,000 円/年 削減

対策概要

エアコンの設定温度をそれぞれ1℃緩和し消費電力の削減を図ります。1℃の緩和により空調負荷(空調消費電力)を約10%削減出来ると想定します。

Before

消費電力量

171,508 kWh/年

消費ガス量

91,426 ㎥/年

After

消費電力量

154,357 kWh/年

消費ガス量

82,283 ㎥/年

空気調和設備

空調設備の点検・清掃

削減効果

CO2排出量

28.2 t-CO2/年 削減

光熱水費

1,291,000 円/年 削減

対策概要

室外機のフィンコイルを定期的に薬品洗浄することで空調機効率の低下が防止され、消費電力の低下(省エネ)となります。

Before

消費電力量

171,508 kWh/年

消費ガス量

91,426 ㎥/年

After

消費電力量

154,357 kWh/年

消費ガス量

82,283 ㎥/年

照明設備

省エネ型ランプへの交換

削減効果

CO2排出量

37.0 t-CO2/年 削減

光熱水費

1,724,000 円/年 削減

対策概要

白熱球等が使用されています。白熱球等はLEDランプと比較して多くの電力を使用します。LEDランプへ交換し、電力使用量の削減を図ります。

Before

消費電力量

90,883 kWh/年

白熱球等 356台

After

消費電力量

15,265 kWh/年

LEDランプ 356台

設備改善による省エネ対策

照明設備

高効率照明器具の導入(LED)

削減効果

CO2排出量

72.4 t-CO2/年 削減

光熱水費

3,382,000 円/年 削減

投資金額

投資金額 20,178,000円
投資回収年数 6.0年

対策概要

従来型の照明器具を使用されています。従来型の照明器具はLED照明と比べると効率が低く、寿命も短いため、ランプ交換の頻度も多くなります。
既設の照明器具をLED照明に更新し、電力使用量の削減と長寿命化を図ります。

Before

消費電力量

253,904 kWh/年

FLR40W×2灯:322台
FLR40W×1灯:264台
その他:93台

After

消費電力量

105,562 kWh/年

LED【FLR40W×2灯相当】:322台
LED【FLR40W×1灯相当】:264台
LED【その他】:93台

照明設備

高効率照明器具の導入(誘導灯)

削減効果

CO2排出量

0.743 t-CO2/年 削減

光熱水費

35,000 円/年 削減

投資金額

投資金額 242,000円
投資回収年数 6.9年

対策概要

蛍光灯誘導灯が設置されています。蛍光灯誘導灯はLED誘導灯と比べると効率が低く、寿命も短いため、ランプ交換の頻度も多くなります。
蛍光灯誘導灯をLED誘導灯へ更新し、ランプの長寿命化と電力使用量の削減を図ります。

Before

消費電力量

1,735 kWh/年

蛍光灯ランプ誘導灯:10台

After

消費電力量

212 kWh/年

LED誘導灯:10台

ポンプ・ファン

インバータ制御の導入

削減効果

CO2排出量

3.556 t-CO2/年 削減

光熱水費

165,000 円/年 削減

投資金額

投資金額 528,000円
投資回収年数 3.2年

対策概要

プールや浴室に、各種ろ過ポンプが設置されています。プールや浴槽の利用者が多い時間帯は、ろ過ポンプのフル稼働を求められますが、利用者がいない深夜等は水の汚れも低減するためフル稼働の必要が無くなります。現在は定流量による稼働方式のため、不要な時間帯も多くの電力を使用しています。ろ過ポンプにインバータ制御装置を設置し、ろ過負荷が減少した場合はポンプの回転数を低減し、電力使用量の削減を図ります。

Before

消費電力量

31,148 kWh/年

ろ過ポンプ:4台

After

消費電力量

23,902 kWh/年

ろ過ポンプ:4台

受変電設備

変圧器の統合・停止

削減効果

CO2排出量

2.20 t-CO2/年 削減

光熱水費

102,000 円/年 削減

投資金額

投資金額 150,000円
投資回収年数 1.5年

対策概要

動力用変圧器2台のうち、負荷率の低い1台を停止し、負荷を統合して電力使用量の削減を図ります。

Before

消費電力量

11,340 kWh/年

変圧器500kVA:2台

After

消費電力量

6,850 kWh/年

変圧器500kVA:1台