ホテルの省エネ対策

ホテルの省エネルギー診断の事例をご紹介しています。具体的な省エネ対策の内容や効果について説明しています。
概要
建物の概要
| 建物種別 | 旅館・ホテル |
|---|---|
| 延床面積 | 5,122m² |
| 階数 | 地上9階 |
| 使用エネルギー | 電気、ガス、上下水道 |
エネルギーグラフ
- CO2排出量の削減効果
-
92.8 t-CO2/年 削減
- 光熱水費の削減効果
-
3,740,000 円/年 削減
目次
運用改善による省エネ対策
エネルギー管理体制
エネルギー管理体制の構築
削減効果
- CO2排出量
-
22.9 t-CO2/年 削減
- 光熱水費
-
1,250,000 円/年 削減
対策概要
下表に該当する対策を実施することにより、右欄に掲げる省エネ効果が得られると言われています。今回は表の1~3を実施し、エネルギー使用量の削減を図ります。
| No. | 設問 | 可能最大省エネ率 |
|---|---|---|
| 1 | エネルギー管理体制の整備・確立がなされていますか | 1% |
| 2 | エネルギー原単位の管理をしていますか | 1% |
| 3 | 省エネルギーの管理目標を設定していますか | 1% |
| 4 | エネルギーデータを記録し活用していますか | 1% |
| 5 | 機器の定期的な保守・メンテナンスをしていますか | 1% |
| 合計 | 5% |
換気設備
外気導入量の抑制
削減効果
- CO2排出量
-
15.9 t-CO2/年 削減
- 光熱水費
-
469,000 円/年 削減
対策概要
室内環境測定記録によるCO2濃度をもとに、外気ファンのダンパー開度の調節により最適な換気量で運転し、空調負荷の削減を図ります。
Before
- 消費電力量
-
39,792 kWh/年
- 都市ガス消費量
-
75,385 m³/年
After
- 消費電力量
-
36,330 kWh/年
- 都市ガス消費量
-
68,827 m³/年
照明設備
省エネ型ランプへの交換
削減効果
- CO2排出量
-
0.900 t-CO2/年 削減
- 光熱水費
-
34,000 円/年 削減
対策概要
レフランプ等が使用されています。レフランプ等はLED ランプと比較して多くの電力を使用します。LED へ交換し、電力使用量の削減を図ります。
Before
- 消費電力量
-
2,064 kWh/年
After
- 消費電力量
-
227 kWh/年
自動販売機
省エネ型自動販売機の採用
削減効果
- CO2排出量
-
3.12 t-CO2/年 削減
- 光熱水費
-
117,000 円/年 削減
対策概要
各機器の年間定格電力使用量を確認したところ、旧型の自動販売機が7台ありました。
既設の自動販売機を省エネタイプの自動販売機に交換し、電力使用量の削減を図ります。
Before
- 消費電力量
-
11,333 kWh/年
After
- 消費電力量
-
4,956 kWh/年
設備改善による省エネ対策
照明設備
高効率照明器具の導入(LED)
削減効果
- CO2排出量
-
29.6 t-CO2/年 削減
- 光熱水費
-
1,108,000 円/年 削減
投資金額
| 投資金額 | 7,000,000円 |
|---|---|
| 投資回収年数 | 6.3年 |
対策概要
従来型の照明器具を使用されています。従来型の照明器具はLED照明と比べると効率が低く、寿命も短いため、ランプ交換の頻度も多くなります。
既設の照明器具をLED照明に更新し、電力使用量の削減と長寿命化を図ります。
Before
- 消費電力量
-
80,823 kWh/年
After
- 消費電力量
-
20,283 kWh/年
照明設備
高効率照明器具の導入(誘導灯)
削減効果
- CO2排出量
-
0.782 t-CO2/年 削減
- 光熱水費
-
29,000 円/年 削減
投資金額
| 投資金額 | 243,000円 |
|---|---|
| 投資回収年数 | 8.4年 |
対策概要
蛍光灯誘導灯が設置されています。蛍光灯誘導灯はLED誘導灯と比べると効率が低く、寿命も短いため、ランプ交換の頻度も多くなります。
蛍光灯誘導灯をLED誘導灯へ更新し、ランプの長寿命化と電力使用量の削減を図ります。
Before
- 消費電力量
-
1,813 kWh/年
After
- 消費電力量
-
213 kWh/年
ポンプ・ファン
インバータ制御の導入
削減効果
- CO2排出量
-
19.6 t-CO2/年 削減
- 光熱水費
-
731,000 円/年 削減
投資金額
| 投資金額 | 4,070,000円 |
|---|---|
| 投資回収年数 | 5.6年 |
対策概要
冷温水ポンプ、冷却水ポンプは、稼働中は全量運転が行われており、供給される水量が需要水量に対し過大となっています。上記に対し、弁による水量制御を行っているが、圧力損失等が生じている。
インバータ制御を行う事により、ポンプの動力を必要最小限に抑制し、電力使用量の削減ができます。
Before
- 消費電力量
-
189,800 kWh/年
After
- 消費電力量
-
149,842 kWh/年

